月は東に日は西にSS・おはよう美琴ちゃん
PiPiPiPi・・・・。
目覚ましの音が鳴っています。
ここは天ヶ崎美琴ちゃんのお部屋。
こんもりと膨らんだ布団がもぞもぞ動いています。
それはさておき、そろそろ起きなくてはいけない時間。
「ん・・・むぅ・・・」
手探りで目覚し時計をつかみ、スイッチを止める美琴ちゃん。
そのまま再び眠りについてしまいました。あらあら、遅刻しちゃいますよ。
「すぅすぅ・・・」
PiPiPiPi・・・・。
経過すること10分。もう一つの目覚ましが鳴り出しました。
今度の目覚ましはさっきより遠いところに置いてあります。
ベッドに横になったまま手の届く位置にはありません。
のそのそと起き出して、目覚ましを止めに行きます。
「はいはい、起きますよ〜」
誰に言うわけでもなく呟いて、目覚ましを止めました。
「んー・・・」
一つ大きな伸びをする美琴ちゃん。
パジャマの裾からかわいいおへそが見えていますよ。
「うぅ・・・さむ」
春とはいっても、まだ朝夕は冷え込みます。
両腕で自分を抱きながら、薄めのカーデガンを羽織ります。
台所でトースターにパンを入れてから洗面所へ。
「ねむ・・・」
片手で目をこすりながら一言。目を覚ますように頭を振ります。
まだポニーテールを結っていない腰あたりまで伸びる髪が、サラサラとゆれています。
髪の毛を気にしながら歯を磨いて顔を洗って。
それらを終えた時、トースターが「チン」と音を立てました。
どうやら、パンが焼きあがったようです。
冷蔵庫から牛乳を出した後は、パンにイチゴのジャムをたっぷりつけて。
手際よく朝食の準備をすすめていきます。
「いただきま〜す」
何となくつけていたテレビを見ながら、美琴ちゃんの朝食は進んでいきます。
簡単な食事も終わって、制服に着替えます。
キメの細かい瑞々しい肌が、惜しげもなくさらされています。
「冷た・・・」
制服が予想していたよりも冷たかったようです。
かわいい悲鳴をあげて、美琴ちゃんは制服を着込んでいきます。
制服に着替え終わったら、次は髪のお手入れ。
下ろしている髪に櫛を通します。
ちょっとだけクセのある髪ですが、それでも櫛が素直に通ります。
仕上げは彼女のトレードマーク、ポニーテールに結い上げて、リボンで結んで出来上がり。
「行ってきま〜す！」
部屋に出かける挨拶を残して出かけます。
長い髪、風になびかせて・・・。
〜あとがき〜
なんとなく書いてみました。委員長SSの気分転換です。
一応、シリーズとして計画してるので今後、他のキャラクターのバージョンも掲載予定。
次は誰にしようかな？